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FTSN(フェアトレード学生ネットワーク)メールマガジンvol.25

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■■■  FTSN(フェアトレード学生ネットワーク)メールマガジン    
■■              Vol.25   2005年8月1日   
■                   HP → http://www.ftsn.org/
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 あ、暑い。。
 暑い。。縁側でスイカが食べたい。
 FTSNメルマガ編集長 倉林です。

 そんな暑~いFTSNメールマガジンは25号も内容盛りだくさん。
 お見逃しなく!

 最近、腕に白いバンドをつけている人をよくみかけるようになりました。
 http://www.hottokenai.jp/
 多くの人に活動に関心を持ってもらうことはとても大事なことだと嬉しく
思う反面、これがただの流行で終わらないようにと強く思います。

                         編集長 倉林啓士郎

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○ Contents ○

1、レゲエでグローバリゼーションと貧困問題を考える
 ~「ジャマイカ楽園の真実」現在上映中! By倉林啓士郎

2、フェアトレード団体訪問記
  ~ウィンドファーム(北九州市) By森田朱音

3、イベント報告
  ~7月9日・10日アースガーデン By高橋文

4、ちょっと小話。
  ~京都フェアトレードラジオ By倉林啓士郎


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1、レゲエでグローバリゼーションと貧困問題を考える
 ~「ジャマイカ楽園の真実」~

 現在上映中で早くも話題沸騰の「ジャマイカ楽園の真実」
 http://www.uplink.co.jp/jamaica/

 7月16日~東京渋谷アップリンクで、グローバリゼーションや多重債務問題
を、レゲエの音楽にのせて考える映画「ジャマイカ楽園の真実」が公開されて
います。

 「この映画を見て、裕福な国が貧しい国へおこなっている仕打ちをわかって
欲しい」これが、ステファニー・ブラック監督がこの映画を作った目的です。

 そして渋谷の劇場ではフェアトレード商品の販売も行われています。

 ジャマイカは1962年にイギリスから独立した後、経済的に立ち行かなくなり
世界銀行・IMFより借り入れを行い債務国となりました。
 それにより現在は国家予算の半分をその債務の返済に充てて、教育や福祉に
十分な行政サービスをおこなうことができません。

 また債務国のため、国内の産業保護のための施策もとることが出来ずに、ア
メリカやカナダから大量の安い農産物が入ってきて国内の農業は崩壊していま
す。また自由貿易地区にはアメリカの縫製工場が立ち、そこでは法律も適用さ
れることが無く、労働者が搾取されています。

 そしてこれはジャマイカに限ったことではなく、多くの途上国がこのような
立場にあり、発展と自立を阻害されているという現実。

 多くの人にこの映画を見てもらいたいと思います
 ホームページ中央のショートムービーでも充分に考えさせられます。
 初秋からは名古屋・大阪でも上映されるということ。必見ですよー。

 PS:考える映画といえば1994年にルワンダで起こった大量虐殺事件を題材に
した話題作「Hotel Rwanda」も日本公開が望まれます。
 「Hotel Rwanda」:http://www.mgm.com/ua/hotelrwanda/
 (倉林)


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2、フェアトレード団体訪問記 vol.1
  ~ウィンドファーム(北九州市)にお邪魔しました

 先日、FTSN九州のメンバーら9名で北九州市にあるウィンドファームを訪問
し、営業部長の矢野さんにフェアトレードについてお話を伺ってきました。
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 ウィンドファームの理念は「命に対して優しい」スロービジネス。
 フェアトレードは、あくまで産直の延長であり、フェアトレードをしようと
思ってやったわけではないとのこと。

 ビジネスパートナーであるブラジルのジャカランダ農場とは、商売の取引を
しているというよりは、フェアトレード事業の生産部門を農場が担い、販売部
門をウィンドファームが担っているという連帯感がある。
 取引価格も、毎年、お互いの生産状況、流通状況などを考慮して設定すると
いう方法。
 為替の状況を見てウィンドファーム側の経営が困難な際は、農場側から価格
を下げるように提案されることもあるらしい。
 支払額の使い道については全額を農場主であるカルロス氏にお任せし、末端
の生産者への賃金配分等についてウィンドファームは関与していないし、する
べきではないとお考えのようでした。

 認証については、ブランドとは、外面に表記するものでなく、内面から出て
くるもので、今のところフェアトレードラベルを付ける予定はない。
 ラベル商品の需要が確実に拡大すればラベル獲得も考えるが、「ラベルによ
って広まる」というのは妄想でしかないと考える。
 迷いながらも多大なコストを費やしてJAS認証を獲得した際に、このような
淡い期待をふくらませていたが、JASを獲得したからといって、販売量は拡大
しなかったという。

 今回のお話を伺った中で「信頼」や「つながり」という言葉がとても強調さ
れていたように思います。
 フェアトレードを考える際、「末端の生産者にいくらのお金が落ちているの
か管理しなければ」といった上から見た関係になりがちですが、ウィンドファ
ームとジャカランダ農場の関係は同等の立場にある信頼関係で成り立っている
のだという感覚がありました。
 しかし一方で、このような目に見えにくい信頼関係を一般化することはとて
も困難であるのは事実です。
 また、このような目に見えにくい情報は消費者の消費行動のインセンティブ
にもつながりづらいことも事実でしょう。
 イメージのフェアトレードと実質のフェアトレードが乖離せずにbetter way
を探る必要があると思います。
 (森田)
 

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3、アースガーデン報告

 7月9、10日に開催された「アースガーデン」でFTSN東京も出店しました!

 4月の「アースデイ」に比べ、イベント自体の規模は小さかったものの、夏
らしい賑わいをみせました。

 1日目は、午後からイベント自体が盛り上がってきたので、FTSNのブースに
もちらほらと・・・人が集まってきました。
 終了時間近くには豪雨にあいましたが、雨宿り感覚で来てくださった方に
説明をしたりと、積極的にFTSNというものを売り込んでいきました。

 2日目は、前日の雨が心配でしたが、そんな心配はよそに快晴!!
 午前中から賑わいを見せブースに来られるお客様とも「暑い」中「熱い」話
ができました。
 マヤビニックの方々もいらしてくれていたので、商品を販売しながら、私も
より深い知識を身に付ける絶好の機会となりました。

 今回は商品販売に力を入れるより「フェアトレード」を広めるということを
目標としていたこともあり、フェアトレードの説明・商品の説明も含め、来て
くださった人達との会話を大切にできたと思いました。
 また、会話をすることで、商品自体の価値について深く理解してもらえたと
思いました。

 いつも通りマヤビニックコーヒーとPEPUPのマンゴーは人気がありました。
 また今回も「グローバルトレーディング」のフェアトレードサッカーボール
を販売しましたが、やはりサッカーボールは「人目を惹く」商品だったようで
フェアトレードへの関心を集め易くしてくれていたように感じました。
 
 売り上げ自体は想定していたより上回った結果となりました。
 しかし、それ以上に大きな収穫は、これからどんどん影響力を持つようにな
る大学生や、若い社会人の方々に「フェアトレード」についてふれてもらった
ことだったのではないでしょうか。

 暑い中で、今回の目標だった「広める活動」は充分に行えました。
 みなさん お疲れ様でした!!!!!
 (高橋)


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4、ちょっと小話。

 「学生フェアトレードステーション」という取り組みをご存知でしょうか?

 「フェアトレードを知ること、それは私たちの未来を考える始まり」という
考えのもと集まった京都の学生達が自主制作しているラジオ番組で、FTSN関西
のメンバーも多く携わっています。

 番組内容は「フェアトレードとは何か」という基本的なテーマから始まり、
京都にあるフェアトレードショップの紹介、メンバーによる生産国の現地リポ
ート、ゲストスピーカーとのトークセッション、さらにはの基準やフェアトレ
ードに対する批判などにも焦点をあて、「フェアトレードを通して私達にでき
ることは何か」をリスナーと共に考えています。

 下記のHPから視聴もできます!
 http://members2.tsukaeru.net/arch/
 (倉林)


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                         編集長 倉林啓士郎

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by ftsn | 2005-08-01 09:30 | メールマガジン
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