FTSN(フェアトレード学生ネットワーク)メールマガジン Vol.12


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  北風が吹いて、だいぶ冬が近づいてきた感じがしますね。気がつけば
 もうすぐ12月。12月はFTSNのイベントも盛りだくさん。忙しくなりそう
 です。
  さて今回はフランスのフェアトレード・ファッションに関するニュー
 スをお届けします。日本のフェアトレードの将来を考える際にも参考に
 なる情報だと思います。また4回連載でお届けしてきた長部記者のイギ
 リスレポートは今回が最終回。「フェアトレードタウン」に関するレポ
 ートです。日本でも熊本市でフェアトレードタウン認証を目指そうとい
 う動きがあり、FTSNもこの動向に注目しています。メールマガジンでも
 随時取り上げて行く予定です。
                              (多田)
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★ Contents ★

1、イベント情報
  ☆FTSN主催、学園祭フェアトレード関連イベント報告会企画
                       12月19日開催決定!

  ☆"グローバル・ヴィレッジ"のワークショップ
   「ジンバブエの生産者パートナー紹介とエイズ問題」(12月1日)

2、フェアトレード関連ニュース
  ☆ 第1回 パリ・エシカル・ファッションショー開催!

3、連載企画
  「イギリスフェアトレードレポート No.4(最終回)
                    ~フェアトレードタウン編~」

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1、イベント情報
  ☆FTSN主催、学園祭フェアトレードイベント報告会企画
                       12月19日開催決定!

   今年も多くの学園祭で様々なフェアトレード関連イベントが開催され
  ました。そこで、実績をあげた大学の取り組みを報告してもらい、その
  ノウハウや課題をシェアすることで、今後の学生主催のイベントをより
  魅力的なものにしていくために、下記の要領で学園祭フェアトレードイ
  ベント報告会を実施いたします。

【日時】2004年12月19日 13:30~16:30

【場所】東京ボランティア.市民活動センター会議室(飯田橋駅徒歩1分)
    (東京都新宿区神楽河岸1-1 セントラルプラザ10階)


【内容】FTSNプレゼンテーション「フェアトレード団体が見た学生イベント」
     FTSNがフェアトレード団体に学生のイベントに関してヒアリング
     をした結果をプレゼン。フェアトレード団体が学生に求める協力
     のあり方とは?
    学園祭フェアトレード企画報告会
     約20万円を売り上げた企画や、フェアトレード商品を使ったカフ
ェ企画等、今後のフェアトレード関連イベントを行う上で参考に
なる学園祭企画の報告会!
    フリータイム
     参加者同士の情報交換の時間。報告会で気になった企画について
     より詳しい話を聞いてみる、イベントの告知をするなど有効に使
って下さい。

*内容は現時点での予定です。最新の情報は近日FTSNホームページ
     (http://www.geocities.jp/ftstudentnet/)にアップします。

【申込み】下記のアドレスまで、お名前、所属、電話番号を書いたメールを
     お送りください。また報告をしたいという方は12月10日までに、
     報告したい企画の概要をお書き添えの上、メールにてご連絡くだ
     さい。
      ftsn_info@yahoo.co.jp

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  ☆"グローバル・ヴィレッジ"のワークショップ
   「ジンバブエの生産者パートナー紹介とエイズ問題」(12月1日)
   
   毎回好評のグローバル・ヴィレッジ(フェアトレードカンパニー)に
   よるワークショップです。お店に行ったことがない人は、この機会に
   ぜひ!

【テーマ】ジンバブエの生産者パートナー紹介とエイズ問題

【日時】12月1日(水) 19:00~20:30

【場所】フェアトレードショップ「ピープルツリー」内
    (東京都目黒区自由が丘3-7-2)

【内容】「アフリカン・テーブル・カレンダー」の生産者「デザイン・イ
    ンク」訪問記と、エイズが深刻なジンバブエの現状と取り組みを
    紹介。
【スピーカー】
    芦田崇(シェア=国際保健協力市民の会)
    千葉幸(フェアトレードカンパニー・スタッフ)

【参加費】500円(オーガニック・コーヒーとお菓子付き)

【申込み】メールで、参加者氏名と連絡先をお知らせください。
     (gv@globalvillage.or.jp)
【定員】20名。※お申し込みはお早めに!

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2、フェアトレード関連ニュース
 
  ☆ 第1回 パリ・エシカル・ファッションショー開催!

  第1回パリ・エシカル・ファッションショー※開催!

  ファッションの都、パリで初めてフェアトレードの服を使ったエシカ
 ル・ファッションショーがデザイナーのイザベル・ケヘさんによって開
 催されました。このイベントは4日間にわたり、1日目にシンポジウムと
 ファッションショーが行われ、後の3日間でショールームが設置されまし
 た。

  イザベルさんがこのショーを開催したきっかけは2年前にバングラデシ
 ュ人のスタイリスト、ビビさんと出会ったことでした。ビビさんは「フ
 ァッション」が先進国の特権だと考えていたのです。それ以来、イザベ
 ルさんはエシカル・ファッションのちょっと野暮ったいイメージを払拭
 し、「南」のほうが「北」より素晴らしいものをつくることができるの
 だ、ということを示したいと願っていたのです。

  1日目のシンポジウムではファッションとフェアトレードがそもそも両
 立するのか、という問題をめぐって活発に議論が行われました。ファッ
 ションは流行と共にどんどん変わっていくもの。そして、ファッション
 はより多く消費することが、よりよく生きることだという大量消費社会
 のシンボルではないか、という問題提起もなされました。

  結局、どうしたらファッションとフェアトレードの根本的矛盾が解決
 されるのか結論は出ませんでしたが、議論の中で「企業と消費者が社会
 的責任を果たすことが必要」という意見や、「フェアトレード団体が洗
 練された戦略をひねりださなければ」という意見が出されたそうです。

  日本のフェアトレード界は、欧米に比べて衣料品に力を入れている団
 体が多いことが一つの特徴になっています。今後、フェアトレードとい
 うコンセプトがファッションを通じて広がっていくならば、イザベルさ
 んのショーで提起された問題が日本のフェアトレード界でもっと議論に
 なるかもしれません。そうなった時ファッションとフェアトレードの矛
 盾を解決するためには、まず企業・消費者の社会的責任を意識した行動
 必要となるでしょう。そして流行の変化に対応しつつ、生産者と安定し
 た関係を継続していく努力が、フェアトレード団体にますます求められ
 ていくのではないでしょうか。
                            (小穴)

 ※ ethical fashon:倫理的ファッションという意味。フェアトレードな
   ど、生産地の環境と人権に配慮して作られた服を使ったファッション
のこと。

source: novethic.fr "La mode ethic a fait son premier show a Paris"
Sylvie Touboul, le 22 novembre 2004

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3、連載企画
  「イギリスフェアトレードレポート No.4(最終回)
                    ~フェアトレードタウン編~」

  イギリスには、現在約70のフェアトレードタウン(以下FTタウン)が
 あります。FTタウンとは、市区町村、島などの自治体単位で認定されるフ
 ェアトレード推進地区のことで、Fairtrade Foundation によって満たす
 べき5つの基準が設けられています。(詳細はFairtrade towns HP
http://www.fairtrade.org.uk/towns.htm 参照。)

  今回私は、世界初のFTタウンとして有名なガースタング、イングランド
 北部のボルトン市、ロンドン市内のクロイドン区、の3つの自治体の担当
 者にお話を伺うことができました。

  ガースタングは、イギリスで最初にFTタウンになった町です。それは同
 時に世界初の試みで、日本のNHKを始め、世界中から取材を受けているそ
 うです。実はFTタウンの認証基準は、このガースタングをモデルにしたも
 ので、Fairtrade Foundation が統一基準を作る前に、有力NGO、Oxfamと
 の共同プロジェクトとして世界初のFTタウンになる企画が始動しました。

  ガースタングは30分で一周できるくらいの小さな街ですが、15ケ所でFT
 商品を扱っており、生協にある大きなFTコーナーでは、他の大きな街の
 スーパーよりもたくさんのFT商品を手に入れることができます。生産国の
 ガーナとの交流なども行っており、街おこしにも繋がっているようです。

  ボルトンは中規模の工業都市ですが、観光地ではないので知名度はあり
 ません。ホテルに入って最初に手にした、ボルトンタウンガイドの小冊子
 には、FTタウンの説明広告が1ページ使って掲載されていました。担当者
 3名にお会いし、なぜFTタウンになろうと思ったのかと尋ねたところ、社
 会的責任や倫理的見地に加えて、市民に移民が多いことを挙げていました。
 確かに、街ではアフリカ系やインド系の人をたくさん見かけました。FTタ
 ウンになった背景には、彼らとの交流を促進するという意味合いもあった
 ようです。

  クロイドンは、ロンドンの中心部から随分離れた場所にあります。クロ
 イドンには、ネスレのイギリス支社があります。街にはネスレの広告が溢
 れており、ここは本当にFTタウンなのだろうかと思ってしまいましたが、
 中心部に大きなフェアトレードカフェがあり、図書館と繋がっているせい
 か、お昼時は満席でした。FTマークやFTの説明もあちこちに貼ってあり、
 市民がFTについて知るには十分な空間だと思いました。
 
  クロイドンは、ネスレとの合同会議を何度か催しています。現在のとこ
 ろネスレがFTコーヒーを扱う予定はないようですが、今後少しずつそうい
 う方向に持っていけるように働きかけているそうです。

  Fairtrade Foundation は、自治体以外にも、大学や企業、教会にも認定
 基準を設けています。
 
  例えばロンドン市内にあるLSE (London School of Economics and
 politics)は、フェアトレードユニバーシティとして認定されている大学の
 うちのひとつです。学生への意識調査も兼ねて、大学内に行ってみました
 が、パンフレットやホームページでは何一つとしてFTについて紹介してい
 るものはなく、総合受付や学生課に問い合わせてみても、わからないと言
 われてしまいました。

  しかしカフェテリアにはしっかりFTコーヒーが置いてあり、購買部には
 多くのFT商品が置いてありました。レジ担当者に「普通のチョコレートと
 FTチョコレートはどちらが売れますか?」と聞いてみたところ、「普通の
 チョコレートの方が売れますが、FTチョコレートの方がおいしいと思いま
 す。」とのことでした。シリアルバーのようなものも目立つところに置い
 てあり、売れ行きはよいそうです。

  カフェテリアで40人ほどの学生にフェアトレードについて聞いてみたと
 ころ、約7割の学生がフェアトレードについて知っていました。しかしFT
 商品は食品のみだと思っている学生がほとんどでした。また、LSEがフェア
 トレードユニバーシティだということを知っている学生はほとんどいませ
 んでした。

  以上4回にわたってお送りしたイギリスFTレポートは今回で終了です。
 調査を通じてイギリスでは、フェアトレードが日本よりも自然に人々の間
 に入り込んでいると感じました。しかしそのイギリスも同時にまだまだ発
 展途上にあるので、これからの動向にも注目していきたいと思います。
                              (長部)

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   今回のメールマガジンに関する感想をお寄せください。
   またフェアトレード関連情報もお寄せください。メールマガジンで
   取り上げさせていただく場合もあります。
   宛先は e-mail:ftsn_info@yahoo.co.jp です。

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           (無断転送・転載禁止)
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by FTSN | 2004-11-27 00:00 | メールマガジン
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