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FTSN(フェアトレード学生ネットワーク)メールマガジン Vol.17

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  先日、FTSN主催の3回シリーズの勉強会が終了しました。毎回20名ほどの
 熱心な学生・社会人の方に参加いただくことができました。ありがとうご
 ざいました。今後も知識を共有しアクションにつながるような勉強会を企
 画していくと思いますので、ぜひご参加ください。
  さて今回のメルマガでは日本ではあまり耳に入ってこない東欧のフェア
 トレードに関する情報や、フェアトレードに関する最新刊の書評などをお
 届けします。関西の大きなイベントの紹介もあるので是非チェックしてく
 ださい。
                            (多田)

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★ Contents ★

1、イベント情報
  ☆フェアトレード・フェスタ~身近にできる国際協力~

2、フェアトレード関連ニュース
  ☆拡大EUの発展とフェアトレード

3、フェアトレードの本
  ☆『コーヒーとフェアトレード』 村田武著

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1、イベント情報
  ☆フェアトレード・フェスタ~身近にできる国際協力~

  3月19日、20日に大阪で開かれるフェアトレードに関する大きなイベン
 トです。フェアトレードカンパニーのサフィア・ミニー氏や第三世界ショ
 ップの片岡勝氏による講演のほか、各方面から多様なゲストが参加して数
 多くの分科会が開催されます。
  FTSNの関西のメンバーがフェアトレードカフェを出すほか、19日には
 ファッションショーも予定されています。関西方面の方、必見ですよ。

 【日時】2005年3月19日、20日 10:00~17:30

【場所】大阪国際交流センター
     MAP:http://www.ih-osaka.or.jp/map/localmap.html

 【内容】●基調講演・分科会・パネルディスカッション
     ●フェアトレード商店街
     ●フェアトレード・カフェ
     ●フェアトレードファッションショー
     内容の詳細は http://www.ih-osaka.or.jp/event/ft.htm 

 【申し込み方法】
     ハガキ、FAX、E-mailで、住所、氏名、電話番号、参加希望のイベ
     ント(基調講演、パネルディスカッション、分科会:複数明記可)
     を明記のうえ、下記まで。3月9日(水)締切。申込多数の場合は
     抽選し、当選者には後日参加票を送付します。

 【申し込み先・問い合わせ】
     (財)大阪国際交流センター
     〒543-0001 大阪市天王寺区上本町8-2-6
     TEL:06-6773-8182 
     FAX:06-6773-8421 
     e-mail: ft@ih-osaka.or.jp


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2、フェアトレード関連ユース

  ☆拡大EUの発展とフェアトレード

  昨年11月25日から3日間にわたり、スロバキアのブラティスラバという
 都市でフェアトレード団体を含む200以上の市民組織等が参加して、フォ
 ーラムが開催されました。

  この会合の目的は拡大EU圏の市民組織どうしがネットワークを形成・
 強化することを通して拡大EUの発展を実現させるというものです。開催
 期間中は、開発に関わる人権問題や環境問題、女性問題など、さまざま
 なテーマでワークショップが開かれ、その一環としてフェアトレードに
 関するワークショップと商品の展示・販売も行われました。ワークショ
 ップにはNEWS!(*1)の代表をはじめ東欧のフェアトレード団体などが参加
 し、フェアトレード運動の背景、歴史、啓発活動などについて紹介した
 そうです。

  このフォーラムを主催したのはTrialog, ATTACオーストリア, Green-
 peaceポーランド・オーストリア.スロバキアという5つの組織です。
 ATTACとGreenpeaceは国際的に活動するNGOです。前者は主に経済面、後
 者は環境面で活動しています。

  Trialogというのは、ヨーロッパの開発NGOネットワーク"CONCORD"(*2)
 により2000年から開始されたプロジェクトでここにNEWS!もメンバーとし
 て参加しています。プロジェクト推進のための資金の8割以上はEU政府の
 行政機関である欧州委員会から提供されています。

  2004年から東欧の10カ国がEUに新たなメンバーとして加盟しました
 が、中央ヨーロッパとの経済格差や、市民運動の政治的影響力の違い
 は大きく、拡大EUが安定的に発展できるかどうかは依然として不透明
 な状況です。この国家を超えた課題に取り組むため、欧州では政府と
 協力しながらNGOも積極的な役割を果たしつつあるようです。

  EU政府とNGOがどのような対話・協力を行っていくのか、そしてまた
 長く社会主義政権によって統治され、その後安価な労働力の供給地とし
 てグローバル経済に取り込まれつつある東欧でフェアトレードが誰に
 よって担われどのような役割を果たすのか、今後の展開が注目されます。
                            (小穴)

(*1)NEWS!は、欧州のフェアトレードショップのネットワークです。
   詳細はホームページ http://www.worldshops.org 参照。
(*2)CONCORD(European NGO Confederation for Relief and Decelopment)
   について詳細はホームページhttp://www.concordeurope.org 参照。

 source: Trialog ホームページ http://www.trialog.or.at
     Worldshop Newsletter December 2004

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3、フェアトレードの本

  『コーヒーとフェアトレード』
      村田武著 筑波書房ブックレット 2005年

 読みやすさ ★★☆☆☆
 お役立ち度 ★★☆☆☆

 一言コメント「農業とフェアトレードの関係を考えるなら…」

  久しぶりの書評です。今回取り上げるのは九州大学教授の村田武氏
 が書かれた『コーヒーとフェアトレード』。タイトルにフェアトレード
 とつく日本人の著作物で、一般の書店で買えるものは非常に珍しいので
 取り上げさせてもらいました。

  内容ははじめにフェアトレードが必要となっている背景としてWTOや
 FTAの動きが先進国、途上国双方の農業に対して深刻な打撃を与えてい
 る状況を紹介し、続けてベトナム・ブラジルのコーヒーを巡る状況を、
 具体的に生産者の様子も描きながらまとめています。そして最後にフェ
 アトレードの持つ可能性について、村田氏独自の考察が紹介されます。

  60ページあまりの薄いブックレットなので、前半のフェアトレードが
 必要とされる状況に関する説明はかなり大雑把なものになってしまって
 いますが、ベトナムやブラジルのコーヒー生産の状況については最新の
 情報が紹介されているので、この分野に興味のある方には参考となりそ
 うです。

  村田氏は最後の章で、フェアトレードを通じて現在輸入されている農
 産物がどのような生産環境で作られ、生産者にどれくらいの所得をもた
 らしているかという問題に消費者の関心が向けば、問題のある食品の大
 量輸入の状況や、それに関連して食料自給率の低さなど日本農業の問題
 にも消費者の関心が向く可能性もあるという見解を示しています。この
 ようなフェアトレードの啓発効果に注目した議論はかなりユニークです。
 しかし村田氏が最も力を入れて述べたかったであろうフェアトレードの
 持つ様々な可能性に関するこの部分の議論も、若干説明不足で分かりに
 くいものになってしまっていました。

  ブックレットという形で日本人がフェアトレードに関する本を執筆し
 たということは画期的なことですが、本書は農業や食品流通に関する専
 門用語がやや多く、文章としては読みにくい印象です。また紹介されて
 いるフェアトレードマークが世界的に統一された新しいマークではなく
 古いものを紹介してしまっている等、コーヒー以外のフェアトレード全
 体の状況に関しては問題を感じる箇所もあり、その点は残念でした。し
 たがって入門書としてはあまりお勧めできませんが、農業やコーヒーと
 フェアトレードの関係を考えてみたい人は手に取ってみても良い一冊で
 はないかと思います。
                             (多田)

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   今回のメールマガジンに関する感想をお寄せください。
   またフェアトレード関連情報もお寄せください。メールマガジンで
   取り上げさせていただく場合もあります。
   宛先は e-mail:ftsn_info@yahoo.co.jp です。

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           (無断転送・転載禁止)
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by FTSN | 2005-02-21 00:00 | メールマガジン