「世界フェアトレードデーを終えて」
5月14日、フェアトレードカンパニー/グローバルヴィレッジ主催の
世界フェアトレードデーイベントが開催されました。
読者のみなさまの中にも参加された方がたくさんいらっしゃることでしょう。
FTSN側のイベントリーダーとしてこのイベントに関わった小穴から、
報告記事をお送りします。
フェアトレードデーとは、
毎年5月の第2土曜日に世界中でフェアトレード普及のためのイベントが行われる、
いわばお祭りの日です。
また、この日以外でも5月は「フェアトレード月間」となっており、一ヶ月通して
フェアトレード団体やショップによる企画が行われます。
それらの中でも、フェアトレードカンパニー/グローバルヴィレッジ
主催のイベントは毎年IFAT(*1)加盟団体である
ぐらする~つ、ネパリ・バザーロの他、さまざまな団体が参加する規模の大きなものです。
そのイベントに、今年はFTSNとして初めて、
しかも、企画から運営にいたるまで参加することができました!
これはとても大きな意味のあることです。
物販コーナーでは学生団体が輸入に関わっているフェアトレード商品と、
直接会場には行くことはできないけれどイベントに参加したい
という複数のフェアトレード団体の商品を
来場者のみなさまにご紹介することができました。
また、夕方から設置された休憩室で、
FTSNメンバーが集めたフェアトレードに関する文献や論文、資料を展示しました。
日本でまだフェアトレードに関する文献資料が乏しいなか、
学生や研究者の方にとても好評でした。
さらに、日本のフェアトレードの現状と展望を議論したセミナー2では、
IFAT加盟3団体と熊本のフェアトレードショップ「らぶらんど」の方と並び、
パネリストの1人として、小穴が壇上で発言する機会をいただきました。
こうしてもりだくさんのイベントが終了したわけですが、
当日のアンケートによれば、回答者の約6割は20代でした。
やはり、若者がフェアトレードに関心を持ち始めているということを再確認し、
FTSNの活動をより充実させていく必要性を強く感じました。
また、今回の参加を通じて、FTSNもまた一回り成長した気がします。
いろいろな団体とのやりとり・交渉を経験することで、自分たちの勉強になりました。
(フェアトレード団体や学生団体にご迷惑をおかけすることもありましたが・・・)
また、さまざまな学生団体の商品を実際に売ることで、
知識もつきましたし、同時にさまざまな問題点も見えてきました。
今後、それらの情報を各団体にフィードバックし、できればFTSNに対する
意見もいただくことで、お互いを高めあっていきたいと思っています。
当日いらっしゃった読者のみなさまからも、
ご意見・ご感想ございましたら是非
info@ftsn.org までメールでお寄せください。
来年の世界フェアトレードデーには、さらにパワーアップしたFTSNとして、
より社会的インパクトの大きいイベントを
他の団体のみなさまと作りあげることを目指していきたいと思います。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
(小穴杏子)
(*1)国際的なフェアトレード団体のネットワーク組織
http://www.ifat.org
世界フェアトレードデーについての詳細は
http://www.wftday.org/